グループディスカッションって、他の面接とどう違うの?
良い意見や、たくさん意見を言えば受かるよね。
面接の対策なんてあるの?
グループディスカッション面接は、集団面接や個人面接と違い
話すことや話しの流れを事前に想定できにくいので、準備が難しいですよね。
対策が難しいと言われているグループディスカッション面接ですが
面接の特徴とディスカッションのコツを掴むことによって
面接の通過率を上げることができます。
この記事では、それぞれの項目について、詳しく解説していきます。
この記事はこんな人向け
- グループディスカッション面接をはじめて受ける
- ディスカッションで上手く話せない
- 事前準備で何をしたら良いのか分からない
結論
「グループとしていかに良い議論ができるかに集中する」
グループディスカッション面接は、学生同士の競い合いの場ではありません。
面接参加者は、皆仲間であり、協力する対象です。
集団面接は、参加者の中で一番になることが評価のポイントになりますが
グループディスカッション面接はチームワークに
どう貢献しているかが評価ポイントになります。
また良い議論とは、お互いの意見を褒め認め合うだけではなく
出た意見に論理性や根拠を肉付けさせながら、納得される結論を導くことが重要です。
本編では、グループディスカッション面接の目的や
具体的な対策を詳しく解説していきます。
面接官は何を見ているのか
「チームの中でどのように立ち振る舞うのか」
上記が、面接官が見ているポイントです。
社会での仕事の多くは、複数の人が関わり合って成り立っています。
面接では、グループディスカッションを一つの仕事やチーム活動に見立て、
参加学生がチーム内でどのような役割を担うのか、
どんな方法でチームに貢献していくのか等を評価しています。
例えば、以下のような行動はチームワークに貢献しうる行動です。
- 意見を言えない(言わない)メンバーのために機会を創出する。
- バラバラになった意見をまとめる試みをする。
- 違う視点を提案し、議論を深める。
- 脱線した議論に気づき、軌道修正する。
- メンバー全員に気を配り、一体感を作り出す。
自分の意見を考えることに必死になり、メンバーのことが
見えなくならないように気を付けましょう。
GDの特徴
- 面接官が学生観察に集中できる
- テーマと制限時間が設定されている
- 参加メンバーが評価に影響する
1.面接官が学生観察に集中できる
面接官にとって、グループディスカッション面接は
学生の様子や態度を観察するのに好都合な面接スタイルです。
集団面接や個人面接など、他の面接形式では、面接官が質問したり
その返答を聞いたりしなければなりません。
しかしグループディスカッション面接では、会話の中心は参加学生のみですので
面接官は、その学生たちを見ているだけで良いため、負担が少なくすみます。
ディスカッション中は、発言内容はもちろんですが
メンバーに対して、どう関わっているのか
意見に対して、どう反応するのか
発言をする態度や、話を聞く姿勢はどうか等、
隅々まで評価の対象になります。
学生の皆さんにとっては、議論を第三者に見られているという
意識を常に持って取り組むことが必要です。
2.テーマと制限時間が設定されている
ディスカッションのテーマは企業によって様々です。
いくつかの例を下記に挙げます。
実務に沿ったテーマ:企業の新商品として、どのようなものを提案すべきか
学生に身近なテーマ:学生と社会人の違い
社会に関するテーマ:アフターコロナの社会について
業界によって特徴がある場合や、過去出題された情報など
インターネットで検索すると参考になるテーマがあるかと思いますので
具体的なテーマをより知りたい方は探すと良いでしょう。
グループディスカッション面接が控えている方は、
業界・企業研究と社会情勢の把握を念入りにするようにしてください。
また、制限時間については、タイムキーパーだけに任せず
自分自身でも時間管理を怠らず、決められた時間内に
求められる成果を導き出せるようにしましょう。
3.参加メンバーが評価に影響する
これは、グループディスカッション面接最大の特徴でもあります。
他の面接は、自分の出来は自分の評価として返ってきますが
メンバーの出来も自分の評価の一環として返ってきます。
そのため、この面接は、グループ全員で合格することができるよう
一体感をもって臨むことが重要です。
中には、あまり協力的でないメンバーもいるかもしれません。
その場合は関わりを諦めるのではなく、どうにか改善しようと努力してください。
例えば、リーダーシップが強すぎて、独壇場になっている人がいる場合。
少なくとも2回は、軌道修正を試みてください。
「少しよろしいでしょうか?」と会話を止め、
「もう少し、他の人の意見も聞いてみましょう。」と提案をするなど。
議論の輪に入らない(入れない)メンバーがいる場合。
「〇〇さんは、この意見についてどう思いますか?」のような発言の機会を設ける。
この場合、議論に入らない理由があるはずです。
できる限り、そのメンバーが発言しやすい環境と投げかけを心がけましょう。
「何か意見はあるか」という趣旨の投げかけをするより
具体的な質問をすると、相手は答えやすくなります。
例えば「この意見について、賛成か反対か。」「AとBではどちらが良いか。」など
始めの投げかけは選択式にすると良いです。
以上のような働きかけは、たとえ改善しなくても、議論を活性化するために
メンバーの状況を把握し、改善を試みた姿勢は必ず評価してもらえます。
いかなる状況においても、自分がチームのために何ができるかを
常に考えながら議論に関わっていくと良いでしょう。
受け答えのコツ
議論が活発にならないよくある例として、「意見の発表会」と「イイね!」があります。
与えられたテーマに対して、まずは全員の意見を「発表」。
その意見に対して「イイね!」と共感する。
話しの腰を折らないように、発表した意見に付け加える形で議論を進める。
この方法は、話しやすい雰囲気を作るためには有効かもしれません。
しかし、意見を深めたり、異なる視点から考察することができません。
グループディスカッションは、チームワークが大切ですが
意見に賛成することとは目的が別です。
自分が反対に回る、ということではなく、
「もし反対意見が出るとすれば、どんなことが考えられるか」を提議することで
議論が活性化されます。
ディスカッションが共感で盛り上がっている時は特に、
上記のような視点を入れるよう心掛けてください。
また、ディスカッションはグループ内の会話でもあります。
「会話はキャッチボール」とよく言いますよね。
メンバーから発せられたボールを落とさないよう、常に反応することが大切です。
誰かが意見を言ったら、「ああ、いいですね…。(沈黙)」は、ボールが落ちています。
意見に対して【承認をして投げ返す】を意識しましょう。
<例>
「いいアイデアですね!そうすると、新商品の価格は少し高めに
設定したほうが良いと思いますが、皆さんのご意見はいかがですか。」
もう一つのコツは、発言したら、提案形式で締めくくることです。
<例>
「〇〇と思いますが、その点について皆さんはどう思いますか?」
意見を求める問いかけで終わることで、参加メンバーが
会話のボールを拾うように喚起できます。
また、反対意見を述べる際にも、押し付けることなく受け入れられやすくなります。
まとめ
評価のポイント
チームの中でどのような役割を担い、貢献していくか
特徴
① 面接官が学生観察に集中できる
② テーマと制限時間が設定されている
③ 参加メンバーが評価に影響する
コツ
盛り上がった時こそ反対意見を考える提起をする
意見+どう思いますか?で発言を引き出す
相手の意見は必ず拾う
グループディスカッションはチーム戦です。
メンバーは戦う敵ではなく、仲間です。
「一緒に頑張ろう!」という姿勢で、全員で面接を突破できるよう働きかけましょう。
就職活動は社会人になるためのトレーニングです。
今日は今日のベストを尽くしましょう!
コメント