応募する業界や企業によって、面接で聞かれることは様々です。
聞かれそうな質問を想定して、どう答えるのかを準備しておくことは大切です。
緊張していると、普段は問題なくできることが、できなくなってしまうことがありますよね。
面接を複数回経験していくと、聞かれやすい質問は覚えていくため
受け答えもスムーズにできるようになります。
しかし、そうでない質問に対する回答は、かなり差がついてしまいます。
そのための対策として、今回は実際にどのような質問があったのかを具体的に取り上げ、それぞれの対処方法をポイントで解説していきます。
この記事で分かること
- 変わった質問がイメージできる
- 面接官が見ているポイントが理解できる
- 面接の対応力が向上する
面接官は何を見ているのか
社会人基礎力である「柔軟性」や「創造力」を見ています。
面接官の個性的な質問は、何を答えたかではなく、なぜその回答をしたのかの理由を見ています。
また、不測の事態にどう対処するのかの情況把握力や相手に伝える発信力を判断する材料にもなります。
個性的な質問を出す傾向にある企業は、上記のような「創造力」や「個性」を大切にしている社風や、業務上でその能力が求められる業界などです。
例えば、想像力や発信力が求められるマスコミ系や広告業界、形のないものを提供するサービス業界などで多くみられる傾向にあります。
そのような企業の面接を受ける場合は、変化球の質問にある程度慣れておくと良いでしょう。
個性的な質問に対する免疫力を高めておくことで、突拍子のない質問が来た時にパニックに陥るのを防ぐことができます。
王道の質問に対し、こちらの種類の質問は「なぜそう答えたか」に重視して作成していきましょう。
自分を何かに例える7つの質問
あなたを次のものに例えると?
- 色
- 食べ物
- 漢字一文字
- 文房具
- 動物
- 寿司ネタ
- 工事現場にあるもの
この質問の意図は、自分を客観視できているかを確認するためです。
自己PRなどは王道の質問ですので、予め用意されていますが
それを同じように他のもので例えられるかを見ています。
思い付きでも、自己の強みと全く関連のないもので例えると、自己PRの説得力が欠けてしまいます。
例えるものは何でも良いのですが、「なぜそれか」の理由の部分を相手が納得できる内容にすることが重要です。
<例>
私を食べ物で例えると「納豆」です。
理由は持ち前の粘り強さはもちろんのこと、主食であるご飯をワンランク引き上げる役割であることや、タンパク質は全ての人に必要な栄養素であるように、御社の成長にも必要な人材となれるよう頑張りたいです。
11の奇想天外な質問
- あなたの墓石に刻む言葉は
- 今日が人生最後の日なら、何をしますか
- 最も仲の良い友人をアピールしてください
- 自分が採用するとしたら誰かと、その理由(集団面接時)
- 隣の人を褒めてください(集団面接)
- 私(面接官)に似合うドレスの色とその理由
- 持っているCDやDVDの数と内容
- 弊社で活躍していると思う人の特徴
- 弊社で仕事をする際に不足していると考えられる自身のスキルとその獲得方法
- お客様に「安ければいいよ」と言われたらどうするか
- 原価千円のワインを一万円でお客様に提供できるかとその理由
1、2の質問は、自分の人生の総括になります。
どのような人生を歩みたいか、人生の目標は何か、などの価値観を図っています。
3、4、5、6は他者の観察力を見ています。
併せてコミュニケーションスキル(語彙力)も求められます。
7は音楽関連業界が出した質問です。
その業界にいかに興味があるかを図る質問ですので、志望する業界や企業のサービスや商品があれば、理解しておくことが必要です。
8、9は企業研究の度合いを見ています。
どのような仕事をするのか、想像ができているかは、この答えで分かります。
実際に自分が興味のある仕事をピックアップし、一日の流れや求められるスキルなどを調べておくと良いです。
10、11は仕事に対するプライドを図っています。
自身が関わることは、サービスや商品に価値を付けることです。
2つの質問をどう切り返すかを考えてみましょう。
課題を発表する質問5つ
- 人生の満足度グラフを作成し、説明
- あなたが最近購入したものや普段愛用しているものを2分間でプレゼン
- 「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」を言い、どこに気を付けたのか説明する
- レゴで作品を作り、テーマを発表
- 造語から即興で物語を作る
課題に対する質問は、1や2のように事前に課題が通知されて準備期間があるものもあります。
準備する時間が与えられている場合は、内容やプレゼン方法など、多岐にわたって工夫することを求められています。
3は接客が伴う業界に出された課題です。
サービス業界などは、面接の態度(所作)も評価項目になりますので面接の態度や動作にも気を付けましょう。
4、5は即興性が求められます。
瞬時にいかにアイデアが浮かぶかになりますので、日ごろから意識をすると力がつきます。
例えば、A4の紙を使ってポスターを作ったり、電車内のつり革広告の中の言葉を使って物語を作ったりするとアイデア喚起のヒントになります。
日ごろからの意識付けが大切だね。
まとめ
予想不可能な質問に対しては、事前の準備は役に立たないことが多いです。
しかし社会では、不測の事態にいかに迅速に柔軟に対応するかが求められていることは事実です。
それ故、就職活動の面接においても咄嗟の質問に対処できる対応力をこの機会に向上するように取り組んでいきましょう。
そのためには、イメージトレーニングや、日ごろから柔軟性・想像力を鍛えておけば、それほど慌てずに対応できてきます。
まずはここで挙げた23項目の質問に対して、自分の答えを考えてみましょう。
就職活動は社会人になるためのトレーニングです。
今日は今日のベストを尽くしましょう!
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