面接で「なにか質問はないですか?」と聞かれても、急に思い浮かばない…。
逆質問で聞いたほうが良いことや、いけないことってあるの?
いつも同じ質問を用意しておけばいいんじゃないの?
福利厚生や残業など、本当に聞きたいことは印象が良くないかもしれないし
面接で聞きにくいですよね。
前向きな質問のほうが良いから、入社前までに準備しておくべきことや
アドバイスを聞けばいいかなと思っても
毎回の面接で同じことも聞けないし、困ることはありませんか。
そんなふうにモヤモヤしている方が、少しでもスッキリできるよう
一万人以上の学生の就活支援をしている経験から
面接に効果的な逆質問を解説していきます。
この記事で分かること
- 逆質問で面接官が知りたいこと
- 逆質問を工夫する理由
- 面接官ごとの質問の方法
結論
面接官に合った質問テーマにする。
え⁈自分が聞きたいことじゃないの?
自分が本当に聞きたいことは、説明会で聞きましょう。
面接での逆質問は、面接官が答えやすいテーマで質問すると良いです。
答えやすいテーマというのは、面接官のポジション(専門分野)です。
考えられるポジションごとのテーマを以下に挙げます。
- 人事「新卒採用にあたり見ている能力」
- 現場の社員「仕事において大切にしていること」
- 現場の管理職「今後力を入れていく商品やサービス」
- 役員や社長「今後の会社の方向性」
回答者が一番わかっている、精通している分野のことを聞くことで
自分にとっても理解しやすい情報が収集できるはずです。
また、就職活動の基本でもある、相手のことを考えて対応する姿勢は
社会人にとっても基礎的な考え方でもあります。
次の章から、その理由や具体的な質問の準備について詳しく見ていきましょう。
採用側の逆質問の目的
ポイントは、「面接での逆質問である」という点です。
「何か聞きたいことはないですか?」
と言われたからと言って、自由に聞きたいことを聞ける時間ではないことは
皆さんも気づいていると思います。
採用側の本当の質問は以下のような言葉で置き換えることができます。
「あなたは、当社のどのような部分に関心がありますか?」
「入社後のイメージは具体的になっていますか?」
この逆質問も採用側にとっては、次の面接に進むことができるか
または内定を出せるかの判断材料となります。
当たり障りのない、どこの会社でも質問していそうな内容であれば
「ウチの志望度はそれほど高くはないな」
と判断されてしまうかもしれません。
逆質問は採用側にとって志望動機と同様、志望度で差が分かる項目の一つです。
面接官ごとの質問対策
結論でお話したことを深堀りしていきましょう。
例えば、社員数一万人、社長歴20年の会社の社長に
「今まで大変だったと思う仕事は何ですか?」
という質問をしても、あなたが理解、納得できる回答ではないかもしれません。
的に合った質問になるよう、それぞれの面接の段階で適切な内容を準備しましょう。
冒頭の結論では、以下のように職域ごとの質問テーマを挙げました。
- 人事「新卒採用にあたり見ている能力」
- 現場の社員「仕事において大切にしていること」
- 現場の管理職「今後力を入れていく商品やサービス」
- 役員や社長「今後の会社の方向性」
しかし、面接では担当者の自己紹介(どの役職か)がない場合も多いです。
そのため、面接回に分けて考えると良いです。
<前半(1次~2次)の面接の場合>
面接官は人事もしくは現場社員が多いです。
そのため、質問する内容は担当する業務に関わることが良いです。
例えば以下のような質問です。
「〇〇様(人事の名前)が今までで一番印象に残っている
新卒の方はどのような方でしたか?」
この質問では、回答のタイプがその会社で採用時に
評価される傾向にあることが分かります。
これは、今後の面接においてのアピールポイントなどの改善策に繋がります。
「△△様(社員の名前)が仕事で辛かった経験はありますか。
その際にどう乗り越えられましたか。」
この質問では、入社後に想定できる仕事へのモチベーションの保ち方の参考になります。
また、説明会では聞けない仕事の大変な部分も想像することができます。
<後半(2次~3次)の面接の場合>
面接官は、現場の管理職が多いです。
そのため、質問する内容はその部署全体に関することが良いです。
例えば以下のような質問です。
人事部長の場合
「御社で活躍されている社員の方に共通する要素やスキルは何ですか?」
この質問では、仕事で活躍できるための必要なスキルを知ることができます。
また、この回答は社内で評価されるポイントでもあるため
自分はそのスキルや要素を持ち合わせているか確認するためにも有効です。
営業部長の場合
「今後力を入れていきたい商品や、マーケット拡大にあたり
解決すべき課題などはありますか?」
事前に事業計画などで会社の方向性を確認しておく必要はありますが
この質問では、将来必要になるスキルや市場動向などを把握することができます。
「入社後やりたいこと」などに反映できる情報になります。
<最終面接の場合>
面接官は決済者ですので、役員か経営者が多いです。
そのため、経営や会社の将来に関する質問が良いです。
例えば以下のような質問です。
「今後、御社で挑戦したい一番大きなことは何ですか?」
「御社の将来において、守るべき大切な考えは何ですか?」
それぞれ、挑戦と守りを例に挙げましたが、これは会社の価値や特徴が
どこにあるかを事前に把握した上で、それに沿った質問を心がけましょう。
守りを固めたい会社に、挑戦をキーワードとした質問を投げかけるのは
的外れな印象を持たれてしまいます。
企業理念や経営方針などに関連した未来の質問を考えてみてください。
まとめ
面接において、無難な質問は役に立ちません。
皆さんにとっては、大卒の就職活動は一度きりですが
面接官にとっては毎年のことである企業が多いです。
そのため、よくある質問や答えは、印象に残りません。
面接の段階に応じて、質問する内容を変化させることで
企業に「一緒に働きたい」と感じてもらいましょう。
就職活動は社会人になるためのトレーニングです。
今日は今日のベストを尽くしましょう!
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