エントリーシートや面接で「あなたの就職活動の軸は?」と聞かれるけど、
何を答えたら良いのか分からない!
そもそもどうやって軸を決めればいいの?
そんなふうにモヤっと考えている方が、少しでもスッキリしていただけるよう解説していきます。
この記事はこんな人向け
- 就職活動の軸の意味が分からない
- 軸の作り方が分からない
- 志望順位ってどうやって整理すればいいの
結論
就職活動の軸は二刀流で作るべし!
本文の中で詳しく取り上げますが、就職活動の軸には次の2つがあります。
- 自分の軸
- 採用側に対しての軸
就職活動の軸を一つだけとして考えていくと、それぞれの目的が混在することになり
納得のいく軸が見つからなくなることが多いです。
次からの解説を参考にしながら、それぞれの目的に応じて軸を決めていきましょう。
なぜ就職活動の軸が必要?
ズバリ!分かりやすくするためです。
就活情報でよく言われているのは、「企業選びの基準になるため」ですが
それはとても正しいことです。
しかし、自身の価値観や興味関心がどこにあるのかなど、自分の内面を見つめ
それを言語化することに慣れ親しむ環境にあった方は少ないと思います。
いざ就職活動!となって、じっくり考える余裕がない状態で導き出す就職活動の軸が
果たしてこれから先ずっと自分の基準になるのでしょうか。
また企業選びの軸は、その人の経験が大きく影響することがあります。
例えば、理不尽な上司や同僚に振り回された経験があった人は
「仕事選びは人間関係が大事!」となるでしょうし、
大きな影響を与えるような仕事にやりがいを感じている人は
「仕事の規模感」が軸となります。
仕事の経験をこれから積み上げていく学生の皆さんは
そのような経験の元となるものがまだない状態です。
「軸」とは、物事の中心であり、あまり簡単に変更しないものという印象がありますが
今回の「就活の軸」では、これから先に変化することを前提として
気負いなく考えていっても良いのではないか、と思っています。
上記をふまえて、冒頭でお伝えした結論
「分かりやすくするため」の理由を解説していきます。
就活の軸の目的
誰にとって分かりやすくするの?
2つの立場のためです。
1つは自分自身。
もう1つは採用側です。
1つ目の自分自身のためについては、軸というより「ものさし」という表現のほうが
イメージとしてフィットします。
多くの企業から応募先を決める、もしくは絞っていく際に
そのものさしを使うことができます。
また準備の際に、どの企業を優先的に取り組むかの順位付けをする際にも有効です。
自分のための就活の軸は、迷ったときに使う軸です。
2つ目については、「採用側は何を知りたいのか」という視点が重要になります。
採用活動の中で、この質問が出るタイミングを考えてみると
応募書類もしくは、初期段階の面接時が多いようです。
逆に採用活動の後半もしくは、最終面接で聞かれたという学生はあまりいません。
つまり、採用側の知りたいことは以下の2つです。
- 応募者の価値観はなにか(マッチング)
- 企業理解をしているのか(志望度)
入社後のミスマッチを防ぐため、応募者の価値観が企業の特徴や方向性と
そぐわない点がないかを確認する目的があります。
自己理解と同様に企業理解が済んでいるのかが採用側の知りたいことです。
自分の軸の作りかた
「自分の軸=迷ったときに使うものさし」を
どのように作っていくのか解説していきます。
判断基準は、価値観とも繋がります。
価値観とは、大切にしたいものや譲れないものと言い換えることもできます。
働くにあたって大切にしたい/譲れないもの
人生において大切にしたい/譲れないもの
自分の軸は、人に伝える目的ではなく、あくまで自分の中で
持っておくものですので、誰かに納得してもらう必要はありません。
気負わず、自分のためだけに考えてみてね!
<例>
- どんどん成長していきたいからチャレンジする姿勢は大切にしたい!
- 今のうちに視野を広げたい!
- 今いる家族や友だちを大切にしたいから地元で働きたい!
- 趣味に没頭することが何よりも大切!
例えば、1であれば若手から挑戦できる社風がある企業や、
新たな分野に進出していくような業界や企業が当てはまります。
4であれば、休日が多く、残業が少ない会社かもしれません。
上記は一例なので、自分の未来のワクワクについて
制限なくリストアップしてみてくださいね。
採用側に対しての軸の作りかた
この軸は、マッチングの確認が目的ですので、その点を意識して作成していきましょう。
採用側の軸を作るにあたり、仕事の意義を考えてみましょう。
仕事の意義とは、社会にある課題を解決することです。
もう少し具体的に紐解くと、以下のポイントが大切になります。
「誰(市場)に対して」「どのような方法で」課題を解決したいのか。
もしくは、
「どのような課題」を「どのような方法で」解決したいのか。
自分にとって、ここに当てはまるキーワードはなにかを考えていきましょう。
<例>
生まれ育った地域に対して、ITの力で貢献する
目的地へ向かう人に対して、安心安全な空間を提供する
クライアントが抱える課題を、身近で寄り添い解決することで、その会社の成長に貢献する
「キーワードから考えていく方法ではなかなか見つからない!」
という場合はエントリーしようとする企業を複数ピックアップし
そこから共通するキーワードは何かを探してみてください。
無意識に選んでいても、共通点があるかもしれません。
別の作り方は、自分の軸から掘り下げていく方法です。
テーマの冒頭で、自分の軸と採用側の軸は別物とお話しましたが
その2つが重なる人もいます。
目的は違っても、根底のものは共通していますので、自分の軸がしっかり見つかった方は
そこから働く意義をすり合わせていくことも可能です。
まとめ
就職活動の軸は、自己分析の一環でもあります。
一方で、軸も自己分析も確固たる答えも終わりもありません。
そのため、定期的にそのテーマについて、自分自身と向き合ったり、
他者の力を借りて客観視したりする姿勢で取り組んでいきましょう。
そして、もし軸が変わっても自分を否定したり疑ったりせず、柔軟に受け入れてください。
変わったということは、より自分を知ることができた証です。
変わったということは、自己成長の結果です。
変わらないといことも、思いの強さです。
就職活動は社会人になるためのトレーニングです。
今日は今日のベストを尽くしましょう!
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